2020-01-01から1年間の記事一覧
" data-en-clipboard="true"> 下痢の検体をGram染色をした時に、唯一診断をつけられる菌が「キャンピロバクター」です。グラム陰性のラセン菌が見えたら、確定診断です。(つまり特異度のとても高い所見です。) " data-en-clipboard="true"> しかし、Gram染…
" data-en-clipboard="true"> 今日は、病棟の子どもたちもソワソワしています。それは、当院にもサンタクロースが来るからです。すべての子どもたちが、楽しく幸せなクリスマスを過ごしてほしいと思います。 " data-en-clipboard="true"> 世界で最も権威ある…
新型コロナウイルスの対応で悩むのが、「他のウイルス(RSウイルスやインフルエンザウイルス)が検出された時、新型コロナを否定してよいか?」ということです。他の病原体と共感染している事があれば、COVID-19を見落とす可能性が出てきます。新型コロナウ…
OPATは、Outpatient Parenteral Antimicrobial Therapyの略で、外来静注抗菌薬療法が日本語訳になります。OPATは、外来で点滴による抗菌薬投与を行う治療法のことです。肺炎などにセフトリアキソンを1日1回投与する方法も、OPATの一つでよく知られています。…
" data-en-clipboard="true"> 昨日のブログで、ショッピングカートに赤ちゃんと肉を一緒に乗せると、サルモネラ感染のリスク因子となります。 " data-en-clipboard="true"> サルモネラ感染症の経路について、まとめました。 " data-en-clipboard="true"> " d…
サルモネラは、細菌性腸炎の原因として比較的多い菌です。鶏肉や卵などの食物、カメなどの爬虫類との接触により感染する事が知られています。時々、まだ離乳食くらいしか摂取していない子からサルモネラが検出されることがあります。 1歳未満のサルモネラ感…
" data-en-clipboard="true"> 初期研修医の時(2006年当時)は、熱性けいれんをたくさん見ました。その時、指導医からは「熱性けいれんは、熱が上昇するタイミングで起こしやすい。解熱剤を使うと熱が下がって、その後、上がるから、痙攣を再発しやすい。な…
「黄疸疑い」という主訴で元気な子がやって来ることがあります。大抵、診断は、柑皮症(かんぴしょう)です。 柑皮症とは、血液中のベータカロチン濃度が高くなると、皮膚が黄染する状態で、一見すると黄疸のように見えます。しかし、黄疸では眼球結膜も黄色…
" data-en-clipboard="true"> 妊婦がCOVID-19だったら…。すでにこのような症例を経験している病院もあると思いますが、対応が困難です。陰圧手術室はない施設も多いですし、分娩室も陰圧にはなっていません。生まれた児を管理するNICUも陰圧構造がある病院は…
日本で最も患者数の多い病気は何か? それは、インフルエンザでも、悪性腫瘍でも、高血圧でも、糖尿病でもないです。 正解は「齲歯(虫歯)」です。 (e-ヘルスネット 厚生労働省) 小児では最近は虫歯をもつ子が減っているようですが、それでもかなりの数で…
" data-en-clipboard="true"> 小児救急において、スムーズに静脈路を確保できることは、非常に重要です。点滴が上手だと、看護師からも信頼されます(多分)。 " data-en-clipboard="true"> 外来には、トランスイルミネーターという写真のような赤い光を放つ…
" data-en-clipboard="true"> COVID-19および、SARS、MERS(どれもコロナウイルスによる重症呼吸器感染症)において、身体的距離・マスク・眼の保護が有効かを検討したメタアナリシスです。WHOが資金を提供して実施した研究です。結果としては、どれも8割以…
" data-en-clipboard="true"> 感染症に対して抗菌薬を使用する時には、「標準的な投与量を標準的な間隔」で投与する必要があります。しかし、標準的な使用方法は、添付文書からは得られません。 " data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true"> 小…
重い基礎疾患を有する患者さんの中には、血管確保が難しく、どうしても末梢ラインが取れないことがあります。 経口抗菌薬では治療が難しい細菌感染症だけど、どーしてもルートが取れない!!という時に、使える方法が抗菌薬の筋肉内注射(筋注)です。 ネル…
" data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true"> 新型コロナウイルス関連のネタが多かったので、久しぶりに結核です。 " data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true"> 日本の結核の新規登録患者は、多くが高齢者で、小児の結核は非常に…
" data-en-clipboard="true"> 小児の市中肺炎において、病原体検索できるウイルス・細菌は限られています。簡易にできる検査としては、喀痰塗抹・培養、マイコプラズマ迅速抗原(またはLAMP)、ヒトメタニューモウイルス抗原、RSV抗原、インフルエンザ抗原く…
" data-en-clipboard="true"> 日本でも、外注検査会社で、新型コロナウイルスの抗体検査(IgMとIgG)が実施可能になっています。抗体価は、上昇まで時間を要するので、急性期の診断には使用できませんし、陽性になる頃には、発症10日以上を経過しており、周…
" data-en-clipboard="true"> 米国から大規模な小児の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症に関するコホート研究がでました。5000名以上の小児(一部若年成人)が含まれる、結果です。 " data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true"> 主要な結…
バンコマイシンとテイコプラニンは、主に耐性Gram陽性球菌(MRSAなど)の感染症に使用する薬剤です。どちらも、グリコペプチド系の薬剤になります。テイコプラニンは米国で販売されていないため、臨床使用成績などのエビデンスはバンコマイシンの方が豊富です…
" data-en-clipboard="true"> 原因菌検索のためのPCR検査の有用性に関する論文です。化膿性関節炎の原因菌は、黄色ブドウ球菌などが多いですが、小児においては、Kingella kingaeを外すことは出来ません。しかし、この菌はなかなか発育しないため、培養陰性…
" data-en-clipboard="true"> 感染性心内膜炎は、死亡率が高く、原因菌に合わせた適切な抗菌薬治療と必要なタイミングでの外科治療が重要な病気です。 " data-en-clipboard="true"> 先日、感染性心内膜炎の初期治療をまとめましたが、治療を始めたのに血液培…
小児の心臓血管外科術後に最も起きてほしくない合併症の一つが縦隔炎です。診断が難しい(表層の感染と違い創部の変化があまり無い)、治療が難しい(再手術と長期間の静注抗菌薬投与が必要)点が特に問題です。 診断感度は造影CTが良いのですが、被爆の問題…
ESBL産生腸内細菌科細菌による尿路感染症は、治療選択肢が少なく、大きな問題です。初期治療から、抗菌薬を外したくないと思えば、カルバペネムの使用量が増えてしまいます。 成人では、ESBL産生菌の腎盂腎炎で、初期治療が適切でない(感受性のない)抗菌薬…
" data-en-clipboard="true"> 経鼻胃管(NGチューブ)を挿入している患者さんを診療していると、注入前に異内容の残存(いわゆる胃残)があることがあります。消化しかけの栄養剤などであることが多いのですが、これを棄てるのか、戻すのか、よく聞かれます…
" data-en-clipboard="true"> BCGがCOVID-19に有効かもしれないという報道があり、日本で一時的にBCGが品薄になることが有りました。この根拠は、BCGを定期接種化している国では、COVID-19患者数が少ないという報告です。BCGがCOVID-19を予防するのではとい…
" data-en-clipboard="true"> 腰椎穿刺を行う時、なかなか髄液が採取できないことありますよね(私はあります)。そんな時、刺入している向きが間違っているのか、脊柱管がもっと深くて、まだ届いていないだけなのか、分からないので困ってしまいます。 " da…
トリビアの宝庫とも言えるすげー論文です。 「小児の髄液検査、一体どうすればいいのか…」小児科医になったら全員が困ったことのあるテーマだと思います。 歴史から解剖学、合併症、適応、禁忌など 髄液検査について語り尽くしている濃厚な論文です。 個人的…
" data-en-clipboard="true">感染性心内膜炎(IE)は突然やってくる…。 " data-en-clipboard="true">IEの初期治療は、ガイドラインの該当箇所が分かりにくく、 " data-en-clipboard="true">急いで治療したいのに、なかなか見つからなくて焦ることがあります。…
" data-en-clipboard="true">当院の浅見先生の論文です。 " data-en-clipboard="true">欧米では、MSSA(メチシリン感性黄色ブドウ球菌)の感染性心内膜炎(IE)の治療は、ナフシリンやオキサシリンなどのブドウ球菌用ペニシリンが使用されますが、日本には有…
BCGは日本でも定期接種になっているワクチンです。結核の発症(特に重症化)を防ぐ効果が高く、多くの国で実施されています。 この論文は、タイからのBCG副作用の報告です。タイでは、BCGワクチンは生後すぐに接種し、皮内注射になります。日本とは接種時期…