2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧
" data-en-clipboard="true"> 小児科で肝機能異常が見つかり、精査の結果、サイトメガロウイルス(CMV)感染が判明することがあります。免疫不全者や先天感染はよく話題になりますが、免疫正常の小児のCMV肝炎は研究が少ないです。 " data-en-clipboard="true…
" data-en-clipboard="true"> 術後縦隔炎は、まれな合併症ですが、起きてしまうと非常に重篤になり、再手術、入院期間の延長などの大きな問題になります。小児において、まとまった研究が無いのですが、複数の論文から下記のリスク因子が明らかになってきま…
" data-en-clipboard="true"> 時々、末梢血白血球数(WBC)が30,000を超えるお子さんに出会います。一瞬、「白血病かも」と頭によぎりますが、意外と普通の感染症であることの方が多いです。 " data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true"> 今回紹…
" data-en-clipboard="true"><要点> " data-en-clipboard="true">・OECD諸国の中で、韓国・日本・オーストラリアは、COVID-19による死亡率が低い " data-en-clipboard="true">・もし、米国が日本と同等の死亡率に抑えることができていたら、 今よりも死亡…
先日に引き続き、リウマチ熱関連のまとめです。 急性リウマチ熱(ARF)は、A群溶連菌感染後に、発熱・関節痛・紅斑などの症状が見られ、心炎が最も重要な合併症です。 急性リウマチ熱に明らかに罹患した患者とリウマチ性心疾患患者は、再発予防のため、抗菌薬…
<要点> ・高IgE症候群(HIES)は、繰り返す皮膚・肺感染症、湿疹性皮膚炎、血清IgE高値を特徴とする。 ・常染色体優性遺伝性HIES(AD-HIES)は、STAT3(signal transducer and activator of transcription 3)遺伝子に変異があることで発症する。 ・易感染…
" data-en-clipboard="true"> COVID-19の流行が死亡統計に与えた影響を報告しています " data-en-clipboard="true">・COVID-19の流行で、死亡者が約22万人(20%以上)増えた(超過死亡) " data-en-clipboard="true">・そのうち約2/3(15万人)はCOVID-19であっ…
Pelvic pyomyositis in children: changing trends in occurrence and management M. Kiran, et al. Int Orthop. 2018;42:1143. +化膿性筋炎に関する解説 【はじめに】 以前は、熱帯地方に多い病気と考えられていた化膿性筋炎は、現在、熱帯以外の地方でも…
リウマチ熱(ARF)と溶連菌感染後反応性関節炎(PSRA)は、ともにA群溶連菌感染後に起きる、関節炎を呈する疾患です。関節炎の臨床像に違いがあるのか検討した論文です。 Differentation of Post-Streptococcal Reactive Arthritis from Acute Rheumatic Fever…
小児において、壊死性筋膜炎はレア疾患です。成人では、「発赤範囲を超える痛み」、「血液検査の結果を待っている間に進行」、「ショックになってる蜂窩織炎」などの臨床的特徴が参考になりますが、自ら訴えることができない小児の壊死性筋膜炎の診断はとて…
最近(?)人気の耳軟骨ピアスですが、術後の感染症に注意が必要です。 <要点> ・軟骨ピアス後の軟骨周囲炎は重大な合併症 ・緑膿菌が多い(初期治療を外しやすい) ・耳介カリフラワー状変形などの後遺症を残しやすい ・アフターケア液が汚染され、緑膿菌…
<ブルセラ症の要点> ・中東やメキシコなどに多い人畜共通感染症 ・未滅菌の乳製品・動物との接触(胎盤など)・エアロゾル吸入が感染経路 ・4種類のBrucellaがヒトに感染性を持つが、B. melitensisとB. abortusが有名 ・発熱・肝脾腫・リンパ節腫脹などが見…
ウイルス感染症で関節痛・関節炎を伴う症例をしばしば経験します。 どのようなウイルスが関節炎を起こすのか、簡単な特徴もまとめました。 (輸入感染症を含め日本で見る可能性がそれなりにあるものは太字にしました。) ・エンテロウイルス (コクサッキー…
釘(くぎ)を踏みつけたことによる足底穿刺創の合併症として、緑膿菌 (Pseudomonas aeruginosa) による骨軟骨炎、骨髄炎、化膿性関節炎が知られている。主にテニスシューズを履いて受傷した小児に発生するが、成人にも発生する報告がある。テニスシューズと…
新生児のクラミジア感染症をUptodateをもとにまとめました。 新生児のクラミジア肺炎は、発熱のない肺炎として有名です。 個人的に勉強になった点は、 ・結膜炎で検査をするときには、結膜を翻転し擦過して採取する (細胞内寄生金のため上皮細胞が無いとダ…
とりあえず、「出産直前・直後(-5日~+2日)に母体が水痘を発症した場合」は、ものすごくヤバいことを知っておきましょう。 ベルギーの先生が書かれたレビューなので、ヨーロッパの状況を主に反映していると思います。生後1ヶ月以上では、アシクロビル内服…
以前、EBVによる伝染性単核球症では、眼瞼浮腫と発赤が見られることがあることをご紹介しました。扁桃肥大や頸部リンパ節腫脹により、リンパ液のうっ滞が生じて、眼瞼浮腫・顔面浮腫が生じるようです。 今回は、サイトメガロウイルス(CMV)による伝染性単核…
小児急性骨髄炎 Acute Osteomyelitis in Children Peltola H, et al. N Engl J Med. 2014; 370: 352. NEJMの小児骨髄炎の総論です。成人は骨髄炎といえば、椎体炎が多いですが、小児では長管骨の骨髄炎が多いことが特徴的です。 1.はじめに 外傷からの直接…