小児感染症科医のお勉強ノート

小児感染症を専門に診療しています。論文や病気のまとめを紹介します。

2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

RSウイルスの流行は、検査のやり過ぎによる見せかけの流行かも(米国)

2023年は、久しぶりのRSウイルス感染症の大きな流行がありました。人工呼吸器管理が必要な症例や通常の入院も多く、パンデミック後の呼吸器ウイルス感染の疫学が変わったことを肌で感じました。 米国でも同じくRSウイルスの流行が報告されていますが、この論…

ESBL産生菌による尿路感染症の治療(ESPIDより)

ESBL産生大腸菌および肺炎桿菌による尿路感染症の治療 ESBL産生菌は、日本でも比較的多く見ることのある耐性菌です。大腸菌やクレブシエラ(肺炎桿菌)に多いです。当院でも大腸菌の約10%がESBL産生菌です。 この論文は、ESBL(拡張スペクトラムβ-ラクタマ…

再発性UTIの予防に効果的な膣内プロバイオティクス投与

" data-en-clipboard="true"> 小児でも、UTIを再発する例には時々苦労します。小児例では多くは、膀胱尿管逆流(VUR)などの尿路奇形や神経因性膀胱などの神経疾患が背景にあることが多いです。ST合剤を予防に用いますが、早々にST耐性菌が尿に保菌されるよう…

小児の呼吸器ウイルス感染症のPCR検査結果解釈

" data-en-clipboard="true"> 呼吸器病原体のマルチプレックスPCR検査のFilmArrayが導入されてから、ライノ・エンテロウイルスが検出される割合が非常に多く、びっくりしています。実際に感染してから、PCR検査陽性が続くというケースは、新型コロナウイルス…