小児感染症科医のお勉強ノート

小児感染症を専門に診療しています。論文や病気のまとめを紹介します。

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

川崎病で腫脹したリンパ節の中では何が起きているのか?

" data-en-clipboard="true"> 川崎病(KD)は、発熱や眼球結膜充血などの特徴的な症状を呈する疾患です。頸部リンパ節腫脹を認める頻度が高く、診断基準の1項目になります。リンパ節腫脹と発熱のみしか症状がない川崎病は、化膿性リンパ節炎との鑑別が難しい…

MIS-Cが重症化する因子

" data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true">小児多系統炎症性症候群(MIS-C)は、小児がCOVID-19に罹患した後に、発症する川崎病に類似の病態です。しかし、ショックや心筋炎などの重篤な合併症を起こすことがあり、死亡例も報告されています…

小児のウイルス性筋炎(良性急性小児筋炎: BACM)のまとめ

" data-en-clipboard="true"> 小児が、急に下肢の痛みを訴えたり、歩くのを嫌がった場合、ウイルス性筋炎≒良性急性小児筋炎(BACM)が鑑別に挙げられます。BACMは、自然軽快する疾患ですが、下肢痛の原因として見逃されることも多いです。典型的には、インフ…

小児心臓外科術後の感染症の解析

" data-en-clipboard="true"> 小児の心臓外科術後の炎症反応上昇は、アプローチが難しく、いつも苦戦します。理由としては、侵襲が大きくCRPが上昇しやすい、医療関連デバイスが多い(気管内挿管、中心静脈カテーテル、腹膜透析カテーテル、尿道カテーテル、…