小児感染症科医のお勉強ノート

小児感染症を専門に診療しています。論文や病気のまとめを紹介します。

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

嘔吐のみの患者でも病原微生物が特定できる可能性は結構高い

" data-en-clipboard="true"> ウイルス性胃腸炎の季節が始まります。小児がウイルス性胃腸炎に罹患すると、嘔吐→下痢の順で発症することが一般的です。腹痛や発熱を伴うことがあります。小児科医としては、脱水の程度を評価することが救急外来では重要です。…

BCG接種後のリンパ節炎の治療(システマティックレビュー)

" data-en-clipboard="true"> BCG接種後、2−3ヶ月ほど経過して、接種した側の脇の下のリンパ節が腫れたと言って、受診される親子がいます。BCGの菌が、リンパ節に入り、免疫反応が起きて腫れるリンパ節炎です。 " data-en-clipboard="true"> 普通は、痛くも…

アルボウイルス、例外はどれ?

アルボウイルスとは、節足動物媒介ウイルス arthropodborne viruses のことで、100種類以上のウイルスがヒトに感染することが知られています。 節足動物とは、蚊などのことです。アルボウイルスは、蚊、ダニ、サシチョウバエ、ヌカカなどがヒトを刺すことで…

アフガン難民の子供の感染症チェックしてくださいって言われたら…

" data-en-clipboard="true"> アフガニスタンから出国したスタッフが日本に到着されました。アフガニスタン人の殆どは、現地でずっと過ごしてきているので、感染症のチェックは重要になります。日本では非常に珍しい感染症の場合、診断も難しいと思います。 …

細胞内寄生菌のまとめ

細胞内寄生菌は、人間に感染すると、人間の細胞内に寄生して、免疫応答から逃れようとします。そのため、これらの菌に対する防御には、細胞性免疫が重要です。 細胞内寄生する菌についてまとめました。 (資料によりobligateかfaculativeが違うものもあった…

小児は無症候性にClostridioides difficileを保菌する

" data-en-clipboard="true"> Clostridioides difficileは、偽膜性腸炎・CDIの原因となる細菌です。抗菌薬を投与すると、腸管内細菌叢が乱され、毒素を産生するC. difficileが腸管内に増加します。その結果、下痢・発熱・イレウスなどの症状を起こし、重症な…

梅毒は性感染症とは限らない

" data-en-clipboard="true"> 梅毒は、性感染症(STI)の代表的な疾患の一つです。梅毒感染した妊婦から出生した先天梅毒の症例も小児では経験します。梅毒は、皮膚や粘膜に病変を作るので、性的接触以外でも、病変部に接する機会があれば感染する可能性があ…

小児の新型コロナ後遺症(long COVID)イランからの報告

新型コロナウイルス感染後も様々な症状が長く続くケースが報告されています。Long COVIDと言われる病態ですが、高齢・肥満・女性・発症時の症状が5つ以上あるといった人で起きやすことがわかっています。(忽那先生のYahoo!ニュース) news.yahoo.co.jp 小児…