小児感染症科医のお勉強ノート

小児感染症を専門に診療しています。論文や病気のまとめを紹介します。

2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

キャンピロバクター腸炎の診断にGram染色はどのくらい役立つか?

" data-en-clipboard="true"> 下痢の検体をGram染色をした時に、唯一診断をつけられる菌が「キャンピロバクター」です。グラム陰性のラセン菌が見えたら、確定診断です。(つまり特異度のとても高い所見です。) " data-en-clipboard="true"> しかし、Gram染…

すべての子どもたちにサンタクロースが来ますように!!

" data-en-clipboard="true"> 今日は、病棟の子どもたちもソワソワしています。それは、当院にもサンタクロースが来るからです。すべての子どもたちが、楽しく幸せなクリスマスを過ごしてほしいと思います。 " data-en-clipboard="true"> 世界で最も権威ある…

新型コロナと他の病原体の共感染は多い?少ない?

新型コロナウイルスの対応で悩むのが、「他のウイルス(RSウイルスやインフルエンザウイルス)が検出された時、新型コロナを否定してよいか?」ということです。他の病原体と共感染している事があれば、COVID-19を見落とす可能性が出てきます。新型コロナウ…

小児でもOPAT(外来静注抗菌薬療法)ができる

OPATは、Outpatient Parenteral Antimicrobial Therapyの略で、外来静注抗菌薬療法が日本語訳になります。OPATは、外来で点滴による抗菌薬投与を行う治療法のことです。肺炎などにセフトリアキソンを1日1回投与する方法も、OPATの一つでよく知られています。…

サルモネラの感染経路まとめ(Uptodateより)

" data-en-clipboard="true"> 昨日のブログで、ショッピングカートに赤ちゃんと肉を一緒に乗せると、サルモネラ感染のリスク因子となります。 " data-en-clipboard="true"> サルモネラ感染症の経路について、まとめました。 " data-en-clipboard="true"> " d…

ショッピングカートに赤ちゃんと肉を一緒に乗せてはいけない(かも)

サルモネラは、細菌性腸炎の原因として比較的多い菌です。鶏肉や卵などの食物、カメなどの爬虫類との接触により感染する事が知られています。時々、まだ離乳食くらいしか摂取していない子からサルモネラが検出されることがあります。 1歳未満のサルモネラ感…

熱性けいれんの再発予防には、積極的に解熱剤を使ったほうが良い

" data-en-clipboard="true"> 初期研修医の時(2006年当時)は、熱性けいれんをたくさん見ました。その時、指導医からは「熱性けいれんは、熱が上昇するタイミングで起こしやすい。解熱剤を使うと熱が下がって、その後、上がるから、痙攣を再発しやすい。な…

柑皮症は健康の象徴

「黄疸疑い」という主訴で元気な子がやって来ることがあります。大抵、診断は、柑皮症(かんぴしょう)です。 柑皮症とは、血液中のベータカロチン濃度が高くなると、皮膚が黄染する状態で、一見すると黄疸のように見えます。しかし、黄疸では眼球結膜も黄色…

COVID-19妊婦から生まれた児の管理

" data-en-clipboard="true"> 妊婦がCOVID-19だったら…。すでにこのような症例を経験している病院もあると思いますが、対応が困難です。陰圧手術室はない施設も多いですし、分娩室も陰圧にはなっていません。生まれた児を管理するNICUも陰圧構造がある病院は…

水道水のフッ素が虫歯を防ぐ!?

日本で最も患者数の多い病気は何か? それは、インフルエンザでも、悪性腫瘍でも、高血圧でも、糖尿病でもないです。 正解は「齲歯(虫歯)」です。 (e-ヘルスネット 厚生労働省) 小児では最近は虫歯をもつ子が減っているようですが、それでもかなりの数で…

小児科の末梢ラインは、エコーよりも職人芸を磨くべし

" data-en-clipboard="true"> 小児救急において、スムーズに静脈路を確保できることは、非常に重要です。点滴が上手だと、看護師からも信頼されます(多分)。 " data-en-clipboard="true"> 外来には、トランスイルミネーターという写真のような赤い光を放つ…

新型コロナの感染対策 エビデンスのある方法は?

" data-en-clipboard="true"> COVID-19および、SARS、MERS(どれもコロナウイルスによる重症呼吸器感染症)において、身体的距離・マスク・眼の保護が有効かを検討したメタアナリシスです。WHOが資金を提供して実施した研究です。結果としては、どれも8割以…

小児の抗菌薬の投与量を決めるアプリ

" data-en-clipboard="true"> 感染症に対して抗菌薬を使用する時には、「標準的な投与量を標準的な間隔」で投与する必要があります。しかし、標準的な使用方法は、添付文書からは得られません。 " data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true"> 小…

どうしてもルートが取れない時、筋注できる抗菌薬

重い基礎疾患を有する患者さんの中には、血管確保が難しく、どうしても末梢ラインが取れないことがあります。 経口抗菌薬では治療が難しい細菌感染症だけど、どーしてもルートが取れない!!という時に、使える方法が抗菌薬の筋肉内注射(筋注)です。 ネル…

結核陽性の妊婦から出生した児の評価と治療(Uptodate)

" data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true"> 新型コロナウイルス関連のネタが多かったので、久しぶりに結核です。 " data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true"> 日本の結核の新規登録患者は、多くが高齢者で、小児の結核は非常に…

小児COVID-19の肺炎は市中肺炎と区別できるか

" data-en-clipboard="true"> 小児の市中肺炎において、病原体検索できるウイルス・細菌は限られています。簡易にできる検査としては、喀痰塗抹・培養、マイコプラズマ迅速抗原(またはLAMP)、ヒトメタニューモウイルス抗原、RSV抗原、インフルエンザ抗原く…

COVID-19発症8日目以降は抗体検査の感度が良い

" data-en-clipboard="true"> 日本でも、外注検査会社で、新型コロナウイルスの抗体検査(IgMとIgG)が実施可能になっています。抗体価は、上昇まで時間を要するので、急性期の診断には使用できませんし、陽性になる頃には、発症10日以上を経過しており、周…