2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧
血液培養には、好気ボトルと嫌気ボトルがあります。小児では、理論的には嫌気ボトルでしか発育しない「偏性嫌気性菌」による菌血症は少ないので、ルーチンに嫌気ボトルに採取する必要はないと考えられています。嫌気ボトルの使用は、腹腔内感染症(穿孔性虫…
" data-en-clipboard="true"> 学校閉鎖は、子供にとって悪影響が大きいことが、分かってきています。一方で、学校閉鎖を行わないと、流行の拡大を止められないのではないかという懸念もあります。(この考えはもっともだと思います。) " data-en-clipboard=…
本日の、ネタは、論文でも、エビデンスでもなく、最近読んだ中で、非常に感銘を受けた本の紹介です。実は、しばらく自宅の本の量を増やしたくなくて、Kindleで読むことが多かったのですが、電子書籍は ・読んだのに、なんとなく頭に残らない ・眼が悪くなる …
" data-en-clipboard="true"> 先ほど紹介した論文(小児の市中肺炎で血培陽性は2.5% - 小児感染症科医のお勉強ノート)の二次解析のデータです。 " data-en-clipboard="true"> 小児の市中肺炎では、血培陽性率がかなり低い(2.5%)ですが、どのような患者が血…
" data-en-clipboard="true"> 入院を要する小児の市中肺炎では、血液培養を採取することが比較的多いです。ガイドラインでも推奨されていますが、実際に陽性になることは極めてまれです。それは、肺炎球菌ワクチンなどが普及し、肺炎球菌肺炎から菌血症を併…
" data-en-clipboard="true"> 新型コロナウイルスワクチンが、国内で認可され、接種が始まりました。大規模に筋肉内注射(筋注)でワクチンを打つことは、国内では初めての経験なので、痛いのではないかとか色々言われています。 " data-en-clipboard="true"…
" data-en-clipboard="true"> 黄色ブドウ球菌菌血症(SAB)は、「最低でも2週間の抗菌薬投与」が必要な重症感染症です。成人では、IEが否定できない場合には4週間の静注を行うことも多く、入院日数がかなり長期になっていました。OPATなどが普及すれば、解決…
" data-en-clipboard="true"> 血液培養が陽性になった時に、Gram染色で菌体を認めないことがあります。偽陽性反応(本当は菌がいないのに陽性になった)のこともありますし、Gram染色で菌が見えないだけで本当に菌がいることもあります。 " data-en-clipboar…
" data-en-clipboard="true"> MRSA菌血症は、重篤で、死亡率が高い疾患です。バンコマイシンを十分量使用しても、菌血症が持続する場合には、ダプトマイシンに変更したり、感染巣を除去(カテ抜去やドレナージなど)を早期に行います。 " data-en-clipboard=…
β-D-グルカンは、侵襲性真菌感染症の検査として、頻用されています。検査方法やカットオフ値により、感度・特異度が変わってきますが、侵襲性真菌感染症では、感度が78−95%、特異度は85.7−98%程度です。 " data-en-clipboard="true"> しかし、偽陽性がそれ…
" data-en-clipboard="true"> COVID-19のパンデミック以降、心の不調を訴えるお子さんが増加しています。日本小児科学会も、学校の休校や保育園の休園に対する、子供の身体や心への負の影響を懸念した声明を出しています。 " data-en-clipboard="true"> 新型…
" data-en-clipboard="true"> 先日、小児の類白血病反応(末梢血の白血球異常高値)について、イスラエルの報告を書きました。 " data-en-clipboard="true"> 白血球数がすごく高い時(類白血病反応)、何を考えるか? - 小児感染症科医のお勉強ノート " data…
2日連続のカテ先培養のネタですみません。 カテ先培養陽性で、subsequent bacteremia (late CRBSI)のリスクが高い菌は、MSSA (12.5%) > MRSA (9.9%) > 真菌(6.2%) > Gram陰性菌(4.3%)でした。 Gram陰性菌の中で、subsequent bacteremiaの頻度(SB率)に違い…
病棟で急な発熱の患者を見た時、「カテーテル関連血流感染症(CRBSI)かもしれない」と思って、血液培養とカテ先培養を提出することはよくあります。 後日、血培は陰性なんだけど、カテ先だけ陽性という培養結果が判明した場合、対応を悩むことがあります。 …