" data-en-clipboard="true"> サイトメガロウイルスは、先天性感染の中でも有病率が高く、神経学的後遺症が多い感染症です。生まれたときには無症状でも、成長するにつれて、異常が明らかになることがあります。ついに、先天性サイトメガロウイルス感染に対…
妊婦の感染症が臍帯を通じて胎児に感染することがあります。有名なのは、先天性風疹症候群で、先天性心疾患、白内障、小頭症などの重篤な先天性の障害が起きますし、流産・死産になることもあります。他にも、トキソプラズマ、その他others、風疹、サイトメ…
" data-en-clipboard="true"> 不明熱の鑑別診断に、「副腎不全」があります。体内のステロイドホルモンが不足することにより、低血圧、低血糖、低Na血症などを来します。特に、体に強い侵襲が加わったときには、普段より多くのステロイドが必要になるので、…
" data-en-clipboard="true"> 中国から気になるデータが出ました。 " data-en-clipboard="true"> 中国は、2022年末に”ゼロコロナ政策”をやめて、その後、ものすごい数のCOVID-19感染者を出しました。その頃に、妊娠したと思われる胎児の内蔵逆位が、例年の4…
" data-en-clipboard="true"> ちょっと、また記事を書く間隔が空いてしまいました。 " data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true"> 新型コロナウイルス感染症が、感染症法上の分類が5類になって以降、以下のような療養期間が社会的に受け入れら…
" data-en-clipboard="true"> 子宮留膿腫は、高齢女性や産褥婦で時々経験したことがあります。小児では、非常に稀な疾患ですが、それには、血中エストロゲン値も関連するそうです。 " data-en-clipboard="true"> 実は、小児の症例報告は英文では10例ちょっと…
" data-en-clipboard="true"> B群溶血性連鎖球菌(GBS)は、新生児に菌血症や髄膜炎を起こす菌です。新生児が出生の時に母が保菌するGBSを保菌してしまうと、GBS感染症を発症することがあるので、最近では、保菌している母親に対して、出産時に抗菌薬投与する…
Pott's puffy tumorは、見た目が印象的な疾患です。↓こちらに成人の症例報告があります。 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkotokeibu/125/5/125_892/_pdf/-char/ja " data-en-clipboard="true"> 多くは、副鼻腔炎が進行して、前頭骨が骨髄炎にな…
" data-en-clipboard="true"> 成人領域では、白血病で骨髄抑制中や造血幹細胞移植後の患者に対してキノロンの予防投与を行うことが比較的よくあります。小児ではキノロンは基本的に禁忌ですが、海外の文献では小児への予防投与もよく見かけます。 緑膿菌は、…
" data-en-clipboard="true"> 小児科外来をしていると、アモキシシリン(商品名:ワイドシリン、サワシリンなど)は、最も重要な抗菌薬です。それは、中耳炎、肺炎、咽頭炎(溶連菌)などの気道感染症の第一選択薬になるからです。 " data-en-clipboard="tru…
" data-en-clipboard="true"> パリビズマブ(シナジス)は、RSウイルスに対するモノクローナル抗体製剤で、RSV感染症の予防になります。高価な薬剤であること、1ヶ月に1回の接種が必要なことから、対象は早産児や心臓や肺疾患を有する小児に限られます。 " d…
腸内環境を整えることが、最近(?)話題です。ヨーグルトや乳酸菌飲料など色々なものにプロバイオティクスが含まれ、健康に良いと言われています。私も、下痢の子に、色々なプロバイオティクス製剤を処方しますが、その効果はすごくあるとは言いませんが、…
" data-en-clipboard="true"> カンジダ血症は、治療が大変な疾患の一つです。もともとの基礎疾患が重篤な患者さんに起きやすい(血液腫瘍、短腸症候群、先天性心疾患など)です。かつ、全身臓器にカンジダが播種して、眼内炎や肝膿瘍・脾膿瘍を形成したりし…
デング熱の回復期の皮疹 有名なんだけど、NEJMに載るほどかな…。 症例 23歳の女性。前日から、そう痒感を伴う発疹が出現し、救急外来を受診した。5日前、発熱、悪寒、筋肉痛、嘔気、食欲不振、後眼窩頭痛が認められた。症状は4日間続き、来院前には軽快した…
" data-en-clipboard="true"> 新型コロナウイルス感染は、その後、SLEなど色々な自己免疫疾患を発症するリスクを高くするという論文が増えています。感染後に、抗核抗体の陽性率が上昇するという論文もあります。 " data-en-clipboard="true"> pubmed.ncbi.n…
" data-en-clipboard="true"> 新型コロナも、オミクロン株の派生型が流行するようになり、患者数が増えるものの、小児の重症化は少ないように感じます。特に、多系統炎症性症候群(MIS-C)はどこに行ってしまったの?というくらい見ていません。 " data-en-c…
" data-en-clipboard="true">「 子供は、1年間に何回くらい風邪をひいて、その原因は何か?」 " data-en-clipboard="true">プライマリ・ケアに関わる小児科医なら知りたい疑問ですが、なかなか答えがありません。非常に古い研究ですが、1年間に5−8回くらいと…
" data-en-clipboard="true"> 外科手術を行う際には、皮膚切開の前に予防的抗菌薬を投与します。皮膚切開を行う時に、血中濃度が十分に高ければ、そこから創部に菌が入らないという理屈です。心臓外科手術後の創部感染(SSI)は、縦隔炎や胸骨骨髄炎など重篤…
プロトンポンプ阻害剤(PPI)が、Clostridioides difficile感染症の原因になることは有名ですが、その他にも色々な弊害があることが示唆されています。 これまで、小児では、PPIと骨折・急性腎障害・アレルギー・喘息・炎症性腸疾患との関連が指摘されてきま…
" data-en-clipboard="true"> 乳児期早期の発熱の原因として、尿路感染症(UTI)はとてもメジャーな原因です。尿路感染→エコーで水腎症→膀胱尿管逆流→予防的抗菌薬というのが、小児科医がUTIを見た時の思考パターンです。 " data-en-clipboard="true"> UTIを…
クループ症候群は、夜間の救急外来受診でよく見る病気です。突然、「犬が鳴くような」、「オットセイの鳴き声のような」咳が出て、受診します。(大抵、日付が変わるくらいの時間が多いです。) デキサメタゾンというステロイド投与とエピネフリン吸入で対応…
" data-en-clipboard="true"> 今、世界中で薬剤耐性菌が増加しています。抗菌薬が殆ど効かない菌(多剤耐性菌)が増加すると、感染症の治療が困難になります。そんな多剤耐性菌の気道感染が頻発する病気が嚢胞線維症(cystic fibrosis)です。国内では非常に…
" data-en-clipboard="true"> 今回は、感染症とは関係のない小児科の話題です。口蓋裂は、比較的よく遭遇する疾患で、当院でも形成外科で多く手術されています。手術時期については、あまり詳しくなかったのですが、ベストなタイミングについて意見が割れて…
" data-en-clipboard="true"> 小児白血病治療中の好中球減少性発熱(FN)は、大きな問題で、血流感染症の死亡率は高いです。フルオロキノロンの予防投与が、小児のAMLや再発ALLで強度の化学療法中に推奨されますが、国内では、キノロン系抗菌薬が小児禁忌(一…
" data-en-clipboard="true"> 抗菌薬の適正使用は、薬剤耐性菌対策の重要な手段です。しかし、途上国を中心に、市中の薬局で抗菌薬が処方箋なしに買えてしまう現状があります。先進国の多くは、抗菌薬を手に入れるには、処方箋が必要です。 " data-en-clipbo…
" data-en-clipboard="true"> 感染性心内膜炎(IE)のclinical criteria(臨床的診断)ですが、実際は、こちらの診断基準を当てはめて、IEとして治療するかを決めることが圧倒的に多いです。 " data-en-clipboard="true"> 復習です。確定診断は「大基準2個」…
感染性心内膜炎(IE)の診断基準は、修正Duke基準が標準的に使用されてきました。 少し前ですが、2023年5月に、修正Duke基準が改定され、2023 Duke-ISCVID criteriaになりました。変更点などをまとめました。 IEは、見たことがないと、なかなか掴みどころがな…
" data-en-clipboard="true"> 耳下腺炎の代表は、ムンプス(いわゆるおたふく風邪)です。最近は、ワクチンの普及で見る機会がすごく減りました。ムンプス以外には、化膿性耳下腺炎がありますが、小児では稀で、新生児の化膿性耳下腺炎もまれです。 " data-e…
" data-en-clipboard="true"> 日本だと、初回の腎盂腎炎で入院した小児には、基本的に、腎臓超音波検査を実施して、尿路異常を確認することがほとんどだと思います。結構な割合で、異常が見つかるので、検査するのが当たり前と思っていましたが、世界ではそ…
最近は、少し減った気がしますが、Long-COVIDは、コロナ感染後の非常に困る症状です。あまり特徴的な症状に乏しく、起立性調節障害や偏頭痛など、他の病気と似ているため、明確に区別することは難しいです。しかし、明らかにコロナ感染後から体調が戻らない…