小児感染症科医のお勉強ノート

群馬県立小児医療センターで感染症を専門に診療しています。論文や病気のまとめを紹介します。

肺炎

小児の誤嚥性肺炎の特徴

小児の誤嚥性肺炎は、神経疾患などの基礎疾患がある子が大半です。いわゆる「寝たきり」のため自覚症状の問診は困難(ほぼ無理)で、他覚的所見も取ることが難しいです。そのため、ついつい長期間の抗菌薬投与が多くなります。 今回紹介するのは、米国の小児…

培養陰性の肺炎でde-escalationしても予後は悪化しない(むしろ良い)

" data-en-clipboard="true"> 肺炎の患者さんの治療は、経験的治療を行うのですが、多剤耐性菌による肺炎を起こしやすい背景(入院歴、保菌歴、免疫不全など)があると、初期から広域の抗菌薬を使います。しかし、喀痰から有意な菌が検出されない時、患者さ…

下気道症状がない肺炎(occult pneumonia)について

" data-en-clipboard="true"> 明らかな下気道症状がない肺炎を、occult pneumoniaと言います。不明熱と紹介されて、肺炎が見つかることもあります。このoccult penumoniaをどのような状況で疑うのか、なかなか難しいですが、遷延する発熱(特に5日以上)、咳…

小児肺炎、誰が血培陽性になるのか??

" data-en-clipboard="true"> 先ほど紹介した論文(小児の市中肺炎で血培陽性は2.5% - 小児感染症科医のお勉強ノート)の二次解析のデータです。 " data-en-clipboard="true"> 小児の市中肺炎では、血培陽性率がかなり低い(2.5%)ですが、どのような患者が血…

小児の市中肺炎で血培陽性は2.5%

" data-en-clipboard="true"> 入院を要する小児の市中肺炎では、血液培養を採取することが比較的多いです。ガイドラインでも推奨されていますが、実際に陽性になることは極めてまれです。それは、肺炎球菌ワクチンなどが普及し、肺炎球菌肺炎から菌血症を併…

小児COVID-19の肺炎は市中肺炎と区別できるか

" data-en-clipboard="true"> 小児の市中肺炎において、病原体検索できるウイルス・細菌は限られています。簡易にできる検査としては、喀痰塗抹・培養、マイコプラズマ迅速抗原(またはLAMP)、ヒトメタニューモウイルス抗原、RSV抗原、インフルエンザ抗原く…

新生児クラミジア感染症のまとめ(結膜炎と肺炎)

新生児のクラミジア感染症をUptodateをもとにまとめました。 新生児のクラミジア肺炎は、発熱のない肺炎として有名です。 個人的に勉強になった点は、 ・結膜炎で検査をするときには、結膜を翻転し擦過して採取する (細胞内寄生金のため上皮細胞が無いとダ…

(やはり)マイコプラズマは、年長児の肺炎入院の原因の第1位

Mycoplasma pneumoniae Among Children Hospitalized With Community-acquired Pneumonia Clin Infect Dis 2019;68:5-12 米国の18歳<の市中肺炎の入院症例でマイコプラズマの関与を検討した研究です。 2254名が市中肺炎で入院した。マイコプラズマのPCRを行…