小児感染症科医のお勉強ノート

群馬県立小児医療センターで感染症を専門に診療しています。論文や病気のまとめを紹介します。

新生児

新生児の虫垂炎について

虫垂炎(いわゆるアッペ)は、小児科ではよく見る病気ですが、発症年齢の分布が特徴的です。思春期や学童期に多く、年少児にはまれ、新生児では「極めてまれ」な病気です。 その理由は、虫垂の形状が閉塞しにくく、炎症を起こしにくい。ミルクがメインの食事…

新生児ヘルペスを疑ったらどの検体を取るか

" data-en-clipboard="true">新生児ヘルペスは、小児科で経験するまれですが最重症の感染症の一つです。 " data-en-clipboard="true">とりあえず疑ったらアシクロビルを始めて、PCR陰性ならアシクロビルを中止しますが、その際に、どの検体を採取しておくと…

NICUでのカンジダ血症のリスク因子

" data-en-clipboard="true"> カンジダ血症は、重症者や免疫不全者に発症する事が多い感染症で、治療が難しく困難なことがあります。成人でのリスクは、中心静脈カテーテルの使用、完全静脈栄養、広域抗菌薬、APACHEスコア高値、急性腎不全、外科手術(特に…

新生児クラミジア感染症のまとめ(結膜炎と肺炎)

新生児のクラミジア感染症をUptodateをもとにまとめました。 新生児のクラミジア肺炎は、発熱のない肺炎として有名です。 個人的に勉強になった点は、 ・結膜炎で検査をするときには、結膜を翻転し擦過して採取する (細胞内寄生金のため上皮細胞が無いとダ…

周産期・新生児期の水痘のまとめ(レビュー)

とりあえず、「出産直前・直後(-5日~+2日)に母体が水痘を発症した場合」は、ものすごくヤバいことを知っておきましょう。 ベルギーの先生が書かれたレビューなので、ヨーロッパの状況を主に反映していると思います。生後1ヶ月以上では、アシクロビル内服…

極低出生体重児の菌血症は、黄色ブドウ球菌よりもGram陰性桿菌の方が予後が悪い

成人では、黄色ブドウ球菌とカンジダ菌血症の予後は不良で、治療も難しいですが、Gram陰性桿菌菌血症については、抗菌薬の早期終了が検討されています。新生児(極低出生体重児)においては、その逆で、Gram陰性桿菌の菌血症の方が予後が悪かったというドイ…

母乳の加熱処理(62℃5秒間)は、極低出生体重児のCMV感染を減少させる

Short-term Pasteurization of Breast Milk to Prevent Postnatal Cytomegalovirus Transmission in Very Preterm Infants Bapistella S, et al. Clin Infect Dis. 2018 doi: 10.1093/cid/ciy945. ドイツ国内のNICUで実施された試験です。 母乳を62℃で5秒間…