アルボウイルスとは、節足動物媒介ウイルス arthropodborne viruses のことで、100種類以上のウイルスがヒトに感染することが知られています。
節足動物とは、蚊などのことです。アルボウイルスは、蚊、ダニ、サシチョウバエ、ヌカカなどがヒトを刺すことでヒトに感染します。
病型としては、以下の3種類があります。
・全身性発熱性疾患:チクングニア熱など
・出血熱:デング出血熱、黄熱など
ウイルスは、もともと自然界の鳥類・小型哺乳類を宿主としています。宿主から、節足動物を介してヒトに感染します。(ヒトは偶然に感染する行き止まりの宿主になります。)
しかし、例外はあります。デング、黄熱、チクングニア、ジカウイルスです。これは感染したヒト→節足動物→ヒトのサイクルがあります。そのため、これらの患者を看護するヒトは、同じ部屋で蚊に刺されないよう注意する必要があります。