Immunogenicity of an inactivated adjuvanted whole-virion influenza A (H5N1, NIBRG-14) vaccine administered by intramuscular or subcutaneous injection.
Microbial Immunology. 2010;54(2):81-8.
20-40歳の健康な日本人の成人120名に不活化インフルエンザワクチン( H5N1 pandemic influenza reference strain: いわゆる鳥インフルエンザ)を皮下注と筋注で接種し比較した研究です。ウイルスの抗原量は、15μg, 5μg, 1.7μgの3通りで行いました。
重篤な副反応はなく、1回目と2回目の接種でも副反応の発生率に有意差はありませんでした。局所の発赤・疼痛・腫脹が頻度の高い副作用でしたが、皮下注では筋注よりより副作用があった割合が多かったです。抗原量による差はありませんでした。全身の副反応(発熱など)の割合は同じでした。また、抗体産生(ワクチン効果)については筋注のほうがより高い可能性がありました。