N Engl J Med. 2020 Feb 18
武漢からドイツ人の退避フライト後の対応に関する報告です。
2020年2月1日 武漢からフランクフルトへドイツ人の退避のためのフライトが運行された。乗客には、14日間の検疫が実施された。
出発前にスクリーニングを受けた126名が、ドイツ空軍の航空機に搭乗した。フライト中は、10名の患者が機内で隔離された。2名は、SARS-CoV-2感染者との接触者であった。6名は有症状者、2名は隔離された患者の家族であった。この10名は到着後に、フランクフルト大学病院へ移送された。10名ともPCR検査は陰性であった。
残りの116名(生後5ヶ月から68歳で、小児が23名)は、フランクフルト空港内の検診センターを受診し、1名に38.4℃の発熱、呼吸困難、咳嗽を認めた。この1名は、フランクフルト大学病院に移送された。PCR検査は陰性であった。
115名に対して、PCR検査を実施した。1名は検査拒否した(どこでもあるんですね!)。この無症状でスクリーニングをパスした115名の内、2名がPCR陽性であった。このPCR陽性の2名は、フランクフルト大学病院の感染症ユニットに入院した。軽度の皮疹と軽度の咽頭炎所見を1名に認めた。両名とも、全身状態良好で、発熱は7日間の入院中に認めなかった。