小児感染症科医のお勉強ノート

群馬県立小児医療センターで感染症を専門に診療しています。論文や病気のまとめを紹介します。

シンガポールと日本の格差

3泊4日(実質2日間)のシンガポール滞在を終えて帰ってきました。

忘れないように、日本との違いを感じた点を書きます。

 

1. あらゆる面でキャッシュレス

 空港を降りてから、帰るまで、ほとんど現金を使いませんでした。日本人の先生と一緒にご飯に行った時に、割り勘をする時に現金を使いましたが、それすらもクレジットカードで別会計にできたと思います。もちろん、電車・バスも日本のSuicaにあたるICカードで乗れます。

 

2. 病院の進化

 タントクセン病院は、巨大な病院でしたが、超巨大病院になっていました。2000床、陰圧個室200床あります。もちろん、エボラなど輸入感染症にも対応可能とのことです。日本では、小さな規模の病院の数が多すぎます。日本の大学病院クラスの病院でさえ、大病院とは言えません。シンガポールの小児病院は800床。日本の成育医療センターの倍の規模です。

 (語弊を恐れず言えば)日本で、意味のない病院をたくさん作る資金があるなら、スタッフと資金を少数の病院に集中投下すべきと思います。

 

3. 自動車の管理

 国内を走るすべての車にETCのような装置を装着し、市内に入るのに料金を取る仕組みなっています。混んでる時間は高く、空いている時間は安く。自動車の所持にかかる金額をどんどん上げて、車が増えすぎないようにコントロールしているようです。いくら高くても、車を持ちたい富裕層はいるので、その分税収もアップします。日中でも市内はそれほど渋滞が起きないため、タクシーでの移動もそれほどストレスがありません。首都高のような馬鹿げた渋滞は起きないので、無駄な物流コストが発生しません。

 

4. 国境のボーダレス化

 今回のトレーニングコースでは、フィリピン・カンボジアインドネシアなど東南アジア諸国の医師・薬剤師を多く見かけました。シンガポールは、小さな国ですが、アカデミックな生産力においては、東南アジア諸国のセンターになっていると感じました。タイに行ったときには、タイはインドシナ半島の中でも一歩抜き出た存在に感じましたが、シンガポールは、その上を行きます。シンガポールで働くには英語ができれば良いので、優秀な人材が集まり、移民も多く多様性のある社会ができているように感じました。日本で仕事をする上では、全く日本語ができないと厳しいと思います。

 

5. チャンギ空港

 チャンギ空港は、24時間、平行滑走路を運用しています。夜間も空港から市内まで20分、30ドル程度でタクシーで移動可能です。成田・羽田と比較して、圧倒的に使いやすいです。

 チャンギ空港に着陸直前には、マラッカ海峡を航行する多数の船舶の光が見えます。夜間の離着陸時には、まるで陸上?と思うくらいの光の数です。貿易面での非常に重要な場所であることを認識します。