小児感染症科医のお勉強ノート

群馬県立小児医療センターで感染症を専門に診療しています。論文や病気のまとめを紹介します。

ピボキシル基含有抗菌薬に対する注意喚起

 日本小児科学会より、ピボキシル基含有抗菌薬(フロモックス、メイアクト、トミロン、オラペネム)の投与は、1−6日間の短期間であっても、低カルニチン低血糖症の可能性があると、注意喚起が出ました。低血糖症により、脳に重篤な後遺症を残すこともあり、これらの抗菌薬の使用には十分な注意が必要です。

 また、これらの抗菌薬の多くは、バイオアベイラビリティが低く、国立国際医療研究センターの忽那先生が、DU薬と名付け、すでに国立国際医療研究センターでは院外処方薬からも外されていることは、業界では有名です。

 

 抗菌薬を処方する医師は、このような身近な抗菌薬が重篤な副作用を起こすことを知る必要があります。一般の方々も抗菌薬に対して高い意識を持って、これらの抗菌薬が処方される時には、必要性と危険性を医師から十分に説明され、認識することが重要です。

 

http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20190820pivoxil_chuikanki.pdf