小児感染症科医のお勉強ノート

群馬県立小児医療センターで感染症を専門に診療しています。論文や病気のまとめを紹介します。

乳児の項部硬直(若手小児科医必見!)

 現在、日本では、肺炎球菌とHibワクチンが定期接種化され、細菌性髄膜炎が劇的に減少しました。その事自体は、良いことですが、若手小児科医の中には、細菌性髄膜炎を経験することなく、小児科専門医となることもあります。ビデオでも項部硬直をしっかり見ておくのは重要だと思います。
 
Nuchal Rigidity in Infantile Bacterial Meningitis
Iio K, et al. J Pediatr. 2019;207:255.
 
 1歳の男児の細菌性髄膜炎の症例です。肺炎球菌(serotype 24F)が起炎菌です。身体診察で、項部硬直の所見がビデオに収められています。
 
 
 個人的には、項部硬直は、「首を曲げようと頭を持ち上げると、背中までついてくる」というイメージです。
 
 項部硬直の陽性および陰性尤度比は、それぞれ4.0(95% CI, 2.60-6.30)および0.56(95% CI, 0.43-0.72)という報告もあります。しかし、生後24ヵ月未満の小児では、認めないことも多いので注意が必要です。