小児感染症科医のお勉強ノート

群馬県立小児医療センターで感染症を専門に診療しています。論文や病気のまとめを紹介します。

小児心臓外科手術後のICU acquired weaknessは頻度も高く背景心疾患と筋弛緩薬の長期使用がリスク

小児先天性心疾患手術後患者におけるICU-acquired weaknessの発症状況と
そのリスク因子
日集中雑誌 2020; 27: 267-72.
 
 当院のリハビリテーション課から、小児心臓手術後のICU-acquired weakness (ICU-AW)の発症状況とリスク因子をまとめた発表です。ICU-AWは成人領域では認知されてきていますが、小児では発生頻度やリスクなどがよく分かっていませんでした。この研究では、先天性心疾患の複雑さと、術後の筋弛緩薬の長期使用がリスクであることが示されました。先行研究では、感染症・敗血症・多臓器不全・ECMO治療・人工呼吸療法などがリスクとして上がっています。
 術後早期の理学療法の効果などが、今後示されることを期待しています。
 
 ICU領域でとても重要な報告だと思います!!