小児感染症科医のお勉強ノート

群馬県立小児医療センターで感染症を専門に診療しています。論文や病気のまとめを紹介します。

小児の外耳道異物は年齢により異物の種類が異なる

Clinical Characteristics of External Auditory Canal Foreign Bodies in Children and Adolescents 
Ear Nose Throat J. 2019 Dec 9:145561319893164
 
小児の外耳道異物症例284例の報告です。172名(62%)が男児で、年齢のピークは3−6歳と17−18歳の2つありました。
異物の種類は、昆虫が19.7%、エアーガンの弾が17.3%、綿棒の先が14.4%、ビーズ・おはじきが10.2%、イヤリングが4.5%でした。
直視下に摘除できたのは14.4%のみでした。85.6%の症例では、顕微鏡が必要でした。15.5%に合併症が生じ、外耳道を裂傷・切創、鼓膜穿孔などが見られました。救急外来で耳鼻科医以外が摘出に成功した例は13.7%のみでした。
 
興味深い点は、
高年齢では、昆虫、綿棒の先、イアリングの割合が増えて、
低年齢では、エアーガンの弾、おはじきなどが増える点です。
(生活習慣が影響しているのがよく分かります。)
小児科医でもたまに出会うことがあり、うまく除去できるとホッとします。
 
 
 
 
 
日本の耳鼻科クリニックの先生がまとめていらっしゃるスライドもありました。
小児では虫は少ないようです。
その他は、韓国からの報告と似ており、ビーズ・消しゴム・BB弾・粘土・石の順に多かったそうです。