Prevalence of nasal carriage of methicillin-resistant Staphylococcus aureus in patients at hospital admission in The Netherlands, 2010e2017: an observational study
Clin Microbiol Infect. 2019 Nov;25(11):1428.e1-1428.e5.
オランダは、耐性菌(特にMRSA)が少ない国として知られています。
2010−2017年の、オランダのMRSAの保菌率を調べたデータです。
黄色ブドウ球菌の保菌率は26.0%でした。
一言で、羨ましすぎる結果です。
MRSAが低い要因として、2点挙げられています。
・厳格な抗菌薬適正使用
・Search and Destroy policy (入院時に積極的にハイリスク群をスクリーニングして、最初から隔離して、保菌者の治療を行う)
後者に関しては、保菌率が低いからできるという面もありますが、適切なスクリーニングを行って、院内伝播を予め予防する戦略は重要です。