A Comparison of Cefazolin Versus Ceftriaxone for the Treatment of Methicillin-Susceptible Staphylococcus aureus Bacteremia in a Tertiary Care VA Medical Center.
Open Forum Infect Dis. 2018 May 18;5(5):ofy089.
セフトリアキソンでMSSA菌血症の治療を行った場合、セファゾリンよりも治療失敗率が高い可能性がある。
治療失敗の定義は、予定外の治療期間の延長、経静脈抗菌薬投与を終えることができなかった、90日以内の感染の再燃、経口抗菌薬を長期抑制療法として使用、再入院、治療終了90日以内に元の感染に関連する部位の手術、外来フォロー中断でした。
死亡率に関しては、セファゾリンの11%、セフトリアキソン3%で有意差なしでした。セフトリアキソンにおける治療失敗の理由の55%が、予定外の治療期間の延長でしたので、必ずしも治療効果が無いわけでは無いと思います。
しかし、標準治療薬であるセファゾリンを使えるなら、使ったほうが良いでしょうというメッセージかと思います。