小児感染症科医のお勉強ノート

小児感染症を専門に診療しています。論文や病気のまとめを紹介します。

新生児期の消化管手術は、非IgE依存性の食物アレルギー発症のリスクが高まる

Neonates undergoing gastrointestinal surgery have a higher incidence of non-IgE-mediated gastrointestinal food allergies
 
Pediatr Surg Int. 2018;34:1009.
 
新生児期の消化管手術は、非IgE依存性の食物アレルギー発症のリスクが高まる
 
新生児期に消化管手術を実施した126名を後方視的に検討した。非IgE依存性食物アレルギーは13名に発症し、113名は発症しなかった。2群のうち、食物アレルギー発症に関連した因子は、小腸全層にわたる侵襲を加えた手術(OR 10.70,  95%CI 2.11-54.20; p=0.004)と術後が人工乳での栄養(OR 5.65,  95%CI 1.33-24.00; p=0.019)であった。
新生児の消化管手術後には10.35%の割合で非IgE依存性食物アレルギーを発症する。術後はなるべく人工乳を避けることが望ましい。

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