小児感染症科医のお勉強ノート

群馬県立小児医療センターで感染症を専門に診療しています。論文や病気のまとめを紹介します。

トリメトプリム+エタノール+EDTA-CaでCVをロックするとCLABSIが減る可能性がある

Locking Hemodialysis Catheters With TrimethoprimEthanol-Ca-EDTA to Prevent Bloodstream Infections: A Randomized, Evaluator-blinded Clinical Trial
Rinjnders B, et al. Clin Infect Dis. 2019; 69(1): 130-136.
 
P:慢性腎不全で中心静脈ラインを使用して血液透析をやっている患者
I:カテーテルをトリメトプリムーエタノールーCa-EDTA (PrevaCept)でロックする
C:カテーテルを通常どおりヘパリンでロックする
O:CLABSI(中心静脈関連血流感染症)の発生頻度
 
 ハンガリーポーランドで実施されたランダム化比較試験です。治療介入群のカテーテルのロックに使用したPrevaCeptの成分は、トリメトプリム(5mg/ml), エタノール(25%), EDTA-Ca (3%)です。対照群はヘパリン 5000U/mlでカテーテルをロックします。
 治療介入群140名、対照群130名で、43,738 CVC-daysを観察ました。CLABSI発生率は、介入群で0.09/1000 CVC-days、対象群で0.41/1000 CVC-daysと、介入群で有意に低い結果となりました。副作用の頻度や程度は差はないものの、血栓溶解療法を行った割合は、治療介入群で多かったです。