Bacillus cereus菌血症のまとめ
Clinical characteristics and antimicrobial susceptibility of Bacillus cereus blood stream infections
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症例
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年齢(中央値、範囲)
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65.3歳 (18-89)
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基礎疾患
糖尿病
悪性腫瘍
肝硬変
免疫抑制薬
好中球減少
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8
15
4
5
4
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感染巣
カテーテル関連感染
末梢静脈
中心静脈
その他
好中球減少性発熱
感染性心内膜炎
腹膜炎
不明
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20
15
5
5
2
2
1
4
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小児市中肺炎の治療は短期間でも治療失敗率は上昇しない
Short-Course vs Long-Course Antibiotic Therapy for Children With Nonsevere Community-Acquired Pneumonia: A Systematic Review and Meta-analysis
補足資料に、各国のガイドラインで推奨される薬剤と投与量、投与期間が一覧表になっていました。これだけのガイドラインを比較した表は初めて見ましたが、興味深いですね。
日本の小児呼吸器感染症診療ガイドラインは、先日、改定されたばかりで、アモキシシリン(40mg/kg/day)5日間が推奨され、経口第3世代セフェムは姿を消しました。他の国では、80-90mg/kg/dayの高用量投与が選択されることが多いです。
(個人的なプラクティスですが、高用量投与は、小児にとっては飲む薬の分量が増えて飲ませにくいことと、通常量と比較してそれほど治療効果が落ちるわけではないので、通常量を処方することがほとんどです。)
コロナ後に子供のスクリーンタイムは1時間20分増加した
Assessment of Changes in Child and Adolescent Screen Time During the COVID-19 Pandemic A Systematic Review and Meta-analysis
生後6ヶ月−5歳に対する新型コロナワクチン(モデルナ)の有効性
モデルナワクチンの有効性の報告です。
・6−23ヶ月、2−5歳の両年齢層において、成人(100μg)より少ない量(25μg)の接種で、良好な抗体上昇が得られました。
・COVID-19の予防効果は、36.8%(2−5歳)、50.6%(6−23ヶ月)でした。さすがにオミクロン流行期ですので、予防効果としてはかなり下がる印象です。
・副反応で、新たに懸念されるものはありませんでした。
日本ではファイザーワクチンの生後6ヶ月以上への接種が承認されました。今後、接種を悩むケースも増えると思います。個人的には、接種を推奨しますが、議論があるところです。成人では既にオミクロン対応ワクチンが接種されている中で、「重症化率が低い年少児に対し、武漢株ワクチンを手放しで勧めることができない」現状はあります。
理想的には、オミクロン対応ワクチンが、低年齢層でも使用できることなのですが、承認される頃には、オミクロンではない株が流行している可能性も高いので、難しいです。
Evaluation of mRNA-1273 Vaccine in Children 6 Months to 5 Years of Age.
Anderson EJ, et al. N Engl J Med. 2022. PMID: 36260859