要点
Eosinophilia: A Review and Multiyear Investigation into Etiologies.
J Pediatr. 2023 Feb;253:232-237.e1.
目的
方法
2011年1月1日から2019年12月31日の間に、ヒューストンのTexas Children's Hospitalに末梢血中の好酸球増多で来院した小児を対象に、後方視的に検討と行った。好酸球増多は、軽度(絶対好酸球数[AEC]500-1500/μL)、中等度(AEC 1500-4500/μL)、高度(AEC >4500/μL)に分類した。
結果
18歳未満の患者771名が対象となった。好酸球増多の原因として最も多かったのは、アレルギー(n = 357; 46%)であった。アトピー(n = 296)と薬剤への反応(n = 54)が、最も多いアレルギーの原因であった。次いで、原因不明(n=274;36%)、感染症(n=72;9%)、好酸球性疾患(n=47;6%)であった。原因不明の患者(n = 202; 74%)の多くは、フォローアップ検査が十分に行われていなかった。
結論
原因
|
症例数
|
中等度
1500-4500
|
高度
>4500
|
アレルギー
|
357
|
121
|
26
|
自己免疫
|
6
|
3
|
1
|
免疫不全
|
9
|
6
|
1
|
蠕虫
原虫
|
71
48
18
|
32
21
6
|
15?
15
2
|
好酸球性疾患
(好酸球性消化管疾患)
|
47
(40)
|
18
(15)
|
11
(8)
|
悪性腫瘍
|
6
|
2
|
3
|
不明
|
274
|
90
|
21
|