小児感染症科医のお勉強ノート

小児感染症を専門に診療しています。論文や病気のまとめを紹介します。

閉鎖式輸液管理システム(needle-free connectors)は開放式の三方活栓と比較してカテーテル関連血流感染症を減らす

Impact of needle-free connectors compared with 3-way stopcocks on catheter-related bloodstream infection rates: A meta-analysis.
Rosenthal VD. Am J Infect Control. 2019 Sep 21. pii: S0196-6553(19)30761-8. doi: 10.1016/j.ajic.2019.08.015. [Epub ahead of print]
 
 閉鎖式輸液管理システムは、医療従事者の針刺し事故を減らし、患者のカテーテル関連血流感染症(CRBSI)を減らすことが期待できる。
使い慣れた三方活栓から変更になったときには、使いにくく感じたが、明らかにCRBSIが減ると言うことが明らかになったので、使いにくとかもう言えない。
 8つの研究の結果をメタアナリシスで検討した。閉鎖式輸液管理システムを使用すると、CRBSIのrelative riskは0.53 (95% CI 0.28-1.00)であった。

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