小児感染症科医のお勉強ノート

群馬県立小児医療センターで感染症を専門に診療しています。論文や病気のまとめを紹介します。

小児PICU入院患者において、バンコマイシンとフロセミドorアムホテリシンBの併用が急性腎障害のリスクを上昇させる

Vancomycin-associated Nephrotoxicity and Risk Factors in Critically Ill Children Without Preexisting Renal Injury
Pediatric Infect Dis J. 2019;38(9):934-938
 
小児重症患者において、バンコマイシン関連の腎障害が起きやすい患者を検討した。
2011−2016年に、PICUに入院した、もともと腎障害がない患者が対象。110名の患者に、のべ1177日間バンコマイシンが投与された。年齢中央値は16ヶ月。バンコマイシン関連腎障害は11.8%に認められた。多変量解析では、バンコマイシンの高用量投与は、腎障害には関連がなく、バンコマイシン血中濃度高値と腎障害には弱い関連があった。フロセミド or アムホテリシンBとバンコマイシンの併用が、腎障害と関連した(OR: 2.56, 95% CI: 1.34-4.8 and OR: 7.7, 95% CI: 2.55-23)。
 

f:id:PedsID:20190905202832p:plain