小児感染症科医のお勉強ノート

群馬県立小児医療センターで感染症を専門に診療しています。論文や病気のまとめを紹介します。

ムカデに咬まれた時の対処

季節柄、場所柄、診察しなくてはいけないことがあります
 
(1)ムカデについて
ムカデは全国に150種類が生息している。
オオムカデ類、イシムカデ類、ジムカデ類に分類される
頭部の下面に顎肢と呼ばれる毒牙を有する
咬んで、毒液を注入し、麻痺させる
国内で最も多いのは、トビズムカデ
東北以南に分布しする。大きさは7−15cm。
しばしば室内に侵入する。
特に梅雨時期に人家に侵入することが多い。
 
 (2)咬傷時の対応
ムカデに咬まれたら
・噛まれた直後に強い疼痛がある
 <対処法>
 ・リドカインなどの局所麻酔薬の貼付薬や局所注射が有効
 ・冷却する
 ・温熱療法が有効という報告があるが、科学的根拠は不明
 
・翌日以降に炎症反応が見られる
 <対処>
 ステロイドの外用(リンデロンやネリゾナなど強力なステロイドを選ぶ)
 炎症が強いときにはステロイドの内服を選択する
 
・直後にアナフィラキシーが起きることがある
 <対処>
 エピネフリンの筋注
 
Dr.夏秋の臨床図鑑 虫と皮膚炎を参考にしました