Eosinopenia as a marker of diagnosis and prognostic to distinguish bacterial from aseptic meningitis in pediatrics.
Debra A, et al. Eur J Clin Microbiol Infect Dis. 2019 Jun 22. doi: 10.1007/s10096-019-03614-y. [Epub ahead of print]
重症感染症では、好中球が増加し、左方移動することが有名ですが、同時に好酸球の減少が起きます。細菌性髄膜炎とウイルス性髄膜炎で、末梢血中の好酸球数に差があったかを後方視的に調べたフランスからの研究です。
結論として、好酸球減少のみで細菌性髄膜炎を区別することはできませんが、血液分画のみで判明するので、追加の検査が必要なく、追加費用がかからないことから、参考項目の1つとして注目して良いかもしれません。また、途上国など医療リソースが無い状況ではマーカーの一つになるかもしれません。
もちろん、細菌性髄膜炎は致死的な疾患であるため、疑ったら髄液検査、疑ったら治療を始めるという姿勢が重要なことに変わりありません。