小児感染症科医のお勉強ノート

群馬県立小児医療センターで感染症を専門に診療しています。論文や病気のまとめを紹介します。

ワクチン

ファイザーワクチンの小児 (12−15歳)への効果と安全性

新型コロナウイルスに感染した小児が重症化することは極めてまれです。MIS-Cなど重症化例が注目されますが、基本的に、小児のコロナは風邪です。高齢者へのワクチン接種が進みましたが、集団免疫を獲得し、新型コロナウイルスの制圧するには、人口のなるべく…

妊娠中の新型コロナワクチンについて

妊娠中のため、新型コロナワクチン接種を躊躇されている方も多くいらっしゃると思います。 厚生労働省からは、下記のような情報提供があります。妊娠中もワクチンの接種を勧めています。これは、妊娠後期にCOVID-19になると重症化するリスクが高く、早産や妊…

新型コロナウイルスワクチンと授乳について

" data-en-clipboard="true"> 新型コロナウイルスワクチン(ファイザーとモデルナ)は、mRNAワクチンという新しい仕組みのワクチンで、絶大な効果をもたらします。一方、新技術であるがゆえ、妊娠中や授乳中の女性が、接種に不安を感じられるのも、当然だと…

新型コロナワクチンでアレルギー PEGって何だ?!

日本でも、新型コロナウイルスに対するワクチン接種が2月下旬頃から開始されます。そのため、ワクチンに関する質問も頂く機会が増えてきました。 ・新型コロナウイルスワクチンの特徴(一般の方向け) まず、各ワクチンの特徴に関しては、一般の方は、こち…

BCGの有効期限は何年か

" data-en-clipboard="true"> 引き続きBCGと結核に関する論文です。前回の記事(BCGは結核を予防するか)で、BCGは(潜在性結核を含めた)全結核感染を19%予防し、結核の発症を71%程度予防することを紹介しました。 " data-en-clipboard="true"> 今回は、B…

母体のHI抗体価と乳児のインフルエンザ

" data-en-clipboard="true"> 「母体のインフルエンザ抗体価が高いと、乳児のインフルエンザは減るのか?」という疑問に答えようとした研究です。 要点は以下になります。 ・母体のHI抗体価が高いと、B型インフルエンザ(山形株)にはかかりにくそうだ ・し…

BCGによる非結核性抗酸菌症の予防効果はかなり高い

BCGワクチンがCovid-19を予防するのでは無いかと世間では言われています。真偽のほどは、まだ分かりません。もともとは乳児の重症結核を予防するのがBCGの役割でしたが、非結核性抗酸菌症によるリンパ節炎やBuruli潰瘍の予防にも有効です。 Does BCG Vaccina…

多形滲出性紅斑の再発例は単純ヘルペスウイルス(HSV)が多い

Triggers, clinical manifestations, and management of pediatric erythema multiforme: A systematic review Zoghaib S, et al. J Am Acad Dermatol. 2019;81(3):813-822. 多形滲出性紅斑(EM)は、小児でも時々見ることがある皮膚粘膜の急性の炎症です。小…

HPVワクチンの積極的勧奨の中止により、子宮頸がんの死亡者が5000名増加することが予想される

Impact of HPV vaccine hesitancy on cervical cancer in Japan: a modelling study. Lancet Public Health 2020 https://www.thelancet.com/journals/lanpub/article/PIIS2468-2667(20)30010-4/fulltext 背景:日本では、2010年に12−16歳の女児を対象に、HP…

4価HPVワクチン(ガーダシル)は日本人男性に接種しても安全かつ効果が高い

Safety and Immunogenicity of the Quadrivalent HPV Vaccine in Japanese Boys: a Phase 3, Open-Label Study Jpn J Infect Dis 2019;72:299. 日本人男性(16-26歳)に、4価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(ガーダシル)を接種して、効果と安全性を確認…